白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第28章 華の祈り
変わらないようで
変わった関係
あの頃よりはマシになったはずなのに
東京を立つ朝までは
それで満足だったのに
欲張りなのかねぇ
次を先をと望んでしまってる俺
心の奥に仕舞った
”あわよくば”は
確実に育ってる
そんな俺に気付いたら
お前はどう思うのかな?
隠すしかねぇのか?
隠すしかねぇよな?
お前が望まなきゃ
きっとまた繰り返すから
無謀だと
叶わぬ夢だと
育った野望の水を断ち
「悪ぃ、待たせた!」
一人を悔やまずに居られる場所に
戻った