第28章 華の祈り

「うぉい！またってなんだよ！
夜っ久ん！おチビとは
まだそんな仲じゃねぇよ！なァ〜？」

チビちゃんに助けを求めるけど

一瞬合った目は

「海ぶどうはないよな
じゃあ俺も焼き魚の定食で」

海のオーダーを機械に打ち込んだり
福永が指差すメニューを確認する為に
背けられ
返事は返って来なかった

その代わりとでも言うように

「クロ…うるさい…おれ眠い…
帰りたいんだけど」

アクビ混じりの声が
俺に響き
チビちゃんも
研磨の声に振り返る