白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第28章 華の祈り
ビクッして揺れる髪は
サラサラと長くて
引き寄せたくなってしまう
違う、コイツは姫凪じゃなくて
前の男も木兎じゃなくて…
いや、立ち位置的には…
この人もきっと…
「気安く触んないでねー?
ボクちゃんには関係ねぇだろ?」
思考を遮る強さで男は
俺の手を払う
爽やかな笑顔は
振る舞いは
正義の味方そのものなのに
「俺も付けたいとか言ったら
どーしますー?
…セフレのお兄さん?」
「あー…バレー出来なくなりてぇなら
どーぞー……?」
セフレは否定しねぇのな?
セフレは正義の味方なんかに
なれねぇよ。