第28章 華の祈り

「え？」

振り返った顔は

「いえ…見てません…
ゴメンナサイ…」

スンゲェ警戒してる！
怖い人とか思われた？！

こんな反応なかったから
普通にショック！

だからって
貴重なジモティを逃す訳には
いかねぇ！

スキンシップで
心の距離を縮めよう！

「そっかァ…探すの手伝ってくんね？
この辺分かんねぇから
俺まで迷いそう」

細い肩に手を回して
悩殺必至の笑顔で
話かけた…のに

「え…あの…チョット…
急いでるのでゴメンナサイ」

逆効果！