白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第28章 華の祈り
結局妄想の行き過ぎで
眠れる訳も
解決作が見つかる訳でもなく
溜まるだけ溜まった欲望を
抱えたまま朝を迎えた
ボーッとした頭では
研磨の追及から逃れられそうになくて
話をはぐらかしながら
足を早める
後ろから来てるハズの
研磨が居ない事に
気付いたのは
しばらく歩いてからだった
「おーい…土地勘ねぇ所での
迷子は勘弁……」
あたりを見回しても
金髪プリンは見当たらず
仕方なく来た道を
ユックリ戻る
電話で場所を聞くのもアリだけど
土地勘ねぇのに
聞いても、な?