白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
この腕に胸に
包まれると傷が消えていく
痛くないの…。
深いキスはしない
イヤラシく触ったりもしない
啄むキスと宥めるように
動く手なのに
ドンドン高くなって行く
胸の鼓動
『木兎…あの…もう…平気』
「なにが?」
意地悪な顔で笑ってまた
チュッと唇に吸い付いてくる
『ンん…だから…もう…
涙止まった…し…ッ』
「どうだか?オマエ泣き虫だからなー」
涙の跡をペロリと舐めて
「可愛い顔…ドキドキしてンの?」
クスッと笑いかけてくる