白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
「湿って来た…早くね?
チャント弄って
哭かせて欲しいか?」
下着に掛かる指
「それとも…」
力を加えれば下ろせるのに
指は止まって
私を見つめてる
優しくて暖かい目
"話せよ
泣いていいから"
そう言ってるみたいだった
『や…だ…
…だって…話したくないもん!』
睨みつけて
木兎を押し返す
「なんで?」
だって話せば
木兎が傷付く
私のせいで傷付ける
それでも縋りたくなってる
弱い自分が情けなくて仕方なくなる!