白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第26章 枯れる事さえ出来ぬ華
タイミング
『クロ?気分悪い?薬…』
サイアクデスカ?
「…薬?要らねぇ…
…お前が…」
ジリッと詰め寄ると
お盆の上のカップが
ガチャ、と音を立てる
『クロ…?』
怯えた目に映る自分が
語りかけてくる
"また泣かすのか?"って……。
「お前が乳で頭でも挟んでくれたら
治るんじゃね?
ただの頭痛だ
主将は大変なんですぅ
灰羽ってセンスは良いけど
問題児が入ってねェ……」
泣かさない。
傷付けないから。
約束だ。
もう何も望まない
嫌なら触れないから…