第25章 蝶を抱く華

うぉ！スゲェ！
なんかジェントル！

いやいや！抜け駆け！？

俺も手伝える事ねぇけど
ひっつき虫する！？

「赤葦こそ大人しくしててよ
木兎さんもね。
姫凪キッチン適当に
使っていいから」

俺と赤葦の思惑は
覇気が無かったハズの
孤爪にドシャットされて
仕方なく近くにあった
漫画に手を伸ばす

『うん。用意出来たら呼ぶから
誰か運ぶの手伝ってね』

パタパタとスカートを揺らして
部屋をでる姫凪

大男がひしめく部屋は
音を無くした