白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第24章 愛しい蝶と繋ぐ指
「姫凪ー!ごはん粒〜…」
「付いてますよ」
姫凪さんの頬についた
ごはん粒を木兎さんより先に
摘んで口に運ぶ
「ぐわぁ!赤葦!ズルい!」
「早いモノ勝ちですよ木兎さん」
「あー!姫凪の顔!
なんか赤い!!
赤葦は見んな!」
「嫌です。」
子供っぽくて
くだらない争いにも
『止めなさい!
仲良くしないと追いだすよ!』
「「ゴメンナサイ」」
『素直でよろしい!』
アナタが笑うなら
意味がある
俺の来た意味も
俺が居る意味も
きっとある
そう思えた夜だった