白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第5章 籠の中を彷徨う蝶
クロがおれの目を見て
深く頭を下げる
頭下げるクロとか
ヘンなの。
これのどこが
変わってないんだよ
「別に控えなくていい。
好きにしたら?
おれは変わらない。
二人がどこで何をしてても
別に、普通だし。」
もう、とっくに
変わってんじゃん。
クロが姫凪を
捕まえた時点で
「研磨?」
「盛れば?キッチンでも
学校でも外でも
なんなら、おれの前でも?
おれは変わらないから。
クロが姫凪を好きでも
姫凪がクロを好きでも
そんなのどうでもいいんだ
興味ないよ」
おれはとっくに
壊れてたんだ。