第24章 愛しい蝶と繋ぐ指

俺の髪を乱す手を止め
今度は俺が
頭を撫でる

「言えるじゃないですか
良い子ですね…
その調子で
ハッキリ言って来なさいよ

大丈夫だから
俺もアナタも
きっと上手く翔べますよ」

姫凪さんに言っている様で
自分に言い聞かせる様だった

『生意気…』

「知ってますよ
アナタの前だけです
甘えるのもね
今日の事は内緒ですよ？
木兎さんに知られたら
苛められそうですから」　

"二人の秘密"なんて
柄にもなく
胸がときめいてしまう