白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第24章 愛しい蝶と繋ぐ指
スッカリ弱くなる心に
『ふふ…変な赤葦くん
帰りたくないんでしょ?
大丈夫…側に…居るから、ね?』
甘く染みこむ声
「姫凪さん…あの…」
『追い焚きないんだから
早く入りなさいよ』
ニコリ笑って姫凪さんが
バスルームを出て行く
嬉しくて涙が
溢れそうになった
追いかけて
ありがとうを言いたかったけど
きっと
追いかけたら
抱き締めたくなる
「少し落ち着いてからにしよう」
小さく呟き
変な汗をかいて
湿った服を脱ぎ捨てた