第24章 愛しい蝶と繋ぐ指

迷惑とか、まだ言ってるのか。
そんな事ないのに

憮然としながらも
元気の戻って来た姫凪さんに
安心して
気付けば俺の身体は
苦しさを忘れていた

しばらくして
姫凪さんの涙も完全に止まり

俺との会話で
普通に笑える様には
なって来ていた

「ブランコ乗ります？」

『押してくれる？』

「自分でこいで下さいよ
面倒くさい」

そう言いながらも
背中を押す俺に

『やばい！部屋の中のブランコとか
小さい時以来だよー！』

明るい笑いを見せる