白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第24章 愛しい蝶と繋ぐ指
『モテるのに
勿体無いね』
勿体無い?
望まなければ
「嫌いなんですよ
ああいうタイプの女の人」
迷惑なだけですよ。
脳裏に浮かぶ
義母を思わせる
盛りの付いた雌犬たち
また気分が悪くなって
顔を背けると
『私も女だけど?
しかも多分赤葦くんの
嫌いなタイプでしょ?』
姫凪さんからの質問が飛んで来る
思わず目線を戻す俺の
『なんで優しくしてくれるの?
木兎の頼みだから?
そう言えば木兎専用
トラブルシューターだっけ?
え?私トラブルメーカー?』
真っ直ぐ目を見たまま淡々と話す