白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第23章 空に舞い上がる蝶
「姫凪、ダイジョブ?
お風呂まで行ける?」
"さすがにもうダメ"
そう言う前に研磨が
終わろうと区切りを告げる
『…手、貸して…?』
支えを借りたいわけじゃない
伝えたい事がある。
「え…うん…良いけど…」
手を握った研磨を引き寄せて
『ありがと!
研磨、ホントありがと』
思いっきり抱き締めた
「姫凪?」
疲れてない?
辛くない?
あと少しで
もうこうして
抱き合う事は無くなる
求められても応えられなくなる
でも、でも。
それでも。