白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第23章 空に舞い上がる蝶
「姫凪、俺の話は
これで全部
今まで、ごめんなさい」
研磨が少し残ってた
お茶を飲み干して
目を伏せたまま座ってる
涙…止まらない…
頭がガンガンしてる
でも、したいことは
一つだけハッキリしてる
ユックリ立ち上がると
「帰る、の?」
研磨が不安そうに私を見上げる
離れていいと行ったのに
捨てられた仔犬みたいな目
バカね。
帰るわけないでしょ
『お茶淹れてくる、喉乾いたでしょ?』
ただ、少し一人になりたいだけ
ならなきゃ出来ない事を
したいだけ。