白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第23章 空に舞い上がる蝶
「半分こですよ」
クスクス笑いながら
悪い顔で
「食べさせ合いしたく
なったんで」
口の端に付いた
抹茶クリームを舐めながら続ける
色っぽい!
じゃなくて!
『もう!なにしてんの!
からかわないの!』
私の口の端に付いた
バニラクリームを
指で拭って舐めて
顔をそむける
「ほんと子供ですね
木兎さんが帰ってくる前に
食べましょう
うるさいですから」
そんな私をまた笑い
半分こして
アイスを食べながら
何気ない話をする