白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第23章 空に舞い上がる蝶
「ノーブラ犯罪的…
シャツ脱がしたら…」
『怒る…』
「デスヨネ…じゃあ
もうちょいこのまま…
姫凪の匂い落ち着く…
甘くて…お菓子みてぇ……」
そう言って胸から手を離し
ゆっくり身体を抱き締める
『オッパイは?』
「触ってたら止まんねぇもん…
お前泣かしたくねぇもん…」
子供みたいな口ぶりだけど
抱き締める腕の力も
広い胸板も
シッカリ男の人で。
高い体温と
ドクドク聞こえて来る心音で
少しずつ少しずつ
私の涙は乾いていった