白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第23章 空に舞い上がる蝶
枯れたと思ってた
涙が溢れる
その涙をまるで見ていた様に
携帯が震えた
遅い時間に
私に掛けてくる人は多くない
クロか木兎か研磨位なもの。
木兎は今日逢ってて
研磨との時間は邪魔しないで
居てくれてるのか
逢うと知ってる日は掛けて来ない
消去法で
『クロ…?かな?』
そう思って携帯を覗くと
【赤葦京治】
なんで?!
思わず二度見してしまう
間違えって事は…
『あ、切れた…
……うわ!また鳴った』
間違えじゃなさそう?