白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第23章 空に舞い上がる蝶
こんな気持ちになるなんて…
でも、研磨がこんな事言うとか
また辛そうな顔してる気しかしない
木兎と赤葦くんには悪いけど
『ごめ…』
「ヤダ。なんか今のお前は
帰したくねぇ」
私のセリフを先読みしたみたいに
木兎がプイとそっぽを向く
『ちょ…木兎…』
「まだ逢ったばっかじゃん…
もうチョット、なぁ?」
呆れるくらい子供っぽい
話し方で
なぁなぁ、と甘えてくる
デッカイ身体に
『少しだよ?約束でしょ?ね?』
諦めて溜息を吐いて
[うん、分かった
行く前に連絡するね]
研磨に返信を送る