第23章 空に舞い上がる蝶

「あ、は、はい！
あの…二人共
カッコイイなぁ…って、ね？」

「ん、うん！良かったら
お茶…とか……」

女の子の声にかぶさる様に

「さっきより声が
だいぶ高いですね
嘘くさいキンキン声は
タイプじゃないんで
俺は遠慮します」

赤葦くんの声が
低く響き

「あ〜…悪いなぁ…
アイツ正直者でさ！
ま…俺もだけど…」

「え？」

「影でコソコソ言うオンナ
超絶ムリ。
今度俺らの大事な子に
コナかけたら

無理矢理オトコ嫌いに
すっぞー？」