白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第19章 ふわりココロに止まる蝶
とりあえず無駄な寄り道はカットして
「んじゃ、とっとと片付けて
お姫様に出す菓子でも
用意すっか!赤葦!」
「ハイハイ」
そそくさと帰られて
しょぼくれる木兎さんの
慰め方を考えよう
見た目綺麗に片付けられた部屋には
柑橘系の芳香剤の香り
ソワソワしてた木兎さんの
手の中で鳴る携帯。
「すぐ行く!」
尻尾が見えるくらいに
興奮してる木兎さんが
コートを羽織り
「んじゃ!行ってくる!
赤葦!自慢の紅茶よろ!」
ダッシュで部屋を飛び出した