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光など無い世界✖Egoisut

第1章 ここって..!?


「どういうこと?」

「それは俺が聞きたい」

訊ねた園子に赤葦は言い放った

普段から無表情な赤葦

この時も無表情でこそあったが声からは動揺、不安等のあらゆる感情が読み取れた

暫くすると園子が入ってくる

「焦ったよ。いきなり園子が銃を突き付けたりするから」

「そういう事か」


─────なぜ岩泉さんと及川さんが見知らぬ女を助けたか分かった───────


「でもこれって..」

「パラレルワールド。だろうね」

困惑する留衣

普段煩い瑠菜まで大人しくなっている

「....そう考えた方が妥当だな」

園子が言った。四人が少し驚いた顔をする

「..何」

「いや。園子がパラレルワールドとかあっさり信じたのに驚いて」

「うんうん。園子っていっつも非科学的だとか言ってるし」

薫の言葉にうんうんと頷きながら言う留衣

「俺は非科学的なものは基本信じない。でも実際見たものは別」

園子ははあとため息をついた

「そんな溜め息付かないの。皆誰のために集まってると思ってるの」

「分かってるよ瑠菜。っていうか自然にセイジョウで預かるみたいになってるけど他に回してもいいんだからな?」

「「「「却下」」」」
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