第10章 この残酷な世界で
リヴァイさんへ
お手紙を書くのは初めてで少し緊張します。
えっと…何から書いたらいいんだろう…
せっかくだから、私たちの馴れ初めでも書きましょうか!
初めて会ったのは…9年前のシガンシナ区の壁が破られた日…でしたね。
両親を残し一人逃げる途中で巨人に会って、もうダメだって時にあなたは現れました。
助けてもらっておいてなんですが…なんか怖い人だなっておもいました。すみません。
それから港であなたと別れた後しばらくして
私は訓練兵団に入り
ある日エレンに誘われて見に行った調査兵団の中に
あなたの姿を見つけたんです。
その後にトロスト区の壁が破壊されて…
そこでも私はまたあなたに救われました。
本当に私のヒーローみたいですね。
調査兵団に入ってからは…色々なことがありました。
いつも私を見守ってくれていたリヴァイさん。
そんなあなたに私はいつの間にか惹かれていたんです。
そして、あなたを守りたいって思うようになりました。
そんなこと言ったら、俺を守るなんて100年早いって怒られそうですよね…
でも、色んなものを背負うあなたを
私は支えたかった。守りたかったんです。
リヴァイさんはよく私に笑えと言ってくれましたよね。
私の笑顔が好きだって。
私が笑えているのは、あなたのおかげですよ?
だって、あなたがいなかったら
私はもう死んでいたから。
だから、リヴァイさんが望むのであれば
私はいつまでも笑っています。
最後に!
私は右足がなくなり、もうリヴァイさんと戦うことができなくなりましたが
私は、いつでもあなたを見守っています。
リヴァイさんが立体起動で空を舞う姿が
私は本当に好き
調査兵団のマーク
自由の翼そのものな気がして…
その翼でいつまでも私たちを導いてください。
リヴァイさん。
ずっとずっと、大好きです。
PS.リヴァイさんは子どもは男の子がいいって言いますけど、私は女の子がいいです!