第9章 夢
何日たってもは目覚めることはなかった
頭を強く打っている
もしかしたらこのまま目を覚まさないこともあり得る
らしい…
どうした
起きろ
俺はまだお前に言いたいことが山ほどある
お前が俺の前からいなくなるなんて
考えられない
俺を待たせる気か?
「なぁ……」
毎日の眠るベッドに訪れ
静かに話しかける
今日で何度目だろうか
もう…嫌か?
こんな世界は?
そうだな…
ずっと眠っていられたら
それは幸せなのかもしれないな
そっと頬に口づけし
の首から赤く錆びたペンダントを取ると
自分の首に下げた
目覚めるまでは俺が預かっててやる
必ず取りに来い