第2章 桜の出会い*
体育館に着くなりスムーズに進行していく、次は点呼があるんだったけ。
「神白桜。」
「はい。」
点呼で重い腰を上げる。
周りを見るのはあまり好きではない、誰かと目が合ってしまうんじゃないかと思うから…前だけを見つめていれば大丈夫。
「ーー涼太。」
「ハイ!!」
私の隣で元気な声で返事をする人
そういえば後の席の人この人だったけーーーー?違う事考えてて名前よく聞こえなかったや…
私はふと見てしまった。
いつもなら周りを見たりあまりしないのに
何故か私の目が見ろと言っているようだった。
眩しいくらい黄色の髪に
それ以上に眩しい笑顔。
こんな風に輝いている人を見た事があるだろうか?
目があってしまえば吸い込まれてしまうんじゃないかと思う。
でも…山吹色の綺麗な目の奥には
何かも諦めたような悲しい瞳が潜んでいた…