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色々な恋の形2

第2章 歪な愛


目を開けると、私は知らない場所にいた。
周りを見渡すと、泣いている年増の男と女。あと、若い男だけだった。
「湊!!」
そう言って手を握ってきたあたり、私の名前は湊なんだと痛感した。
「大丈夫か!?おい、医者を呼べ!」
「もう呼んでる!」
「あの…」
「なんだ?」
「そんなに慌てないでください。私は死にませんから」
「みな…と…?」
「何ですか?」
「お前…」
ガラ
「大丈夫ですか?」
「先生!湊が!」
「ふむ。…キミ名前は?」
「湊」
「通っている学校。年齢。血液型は?」
「分かりません。」
「じゃあこの人達は?」
「年増の男と女は多分私の両親です。その男は…うっ…」
「無理に思い出さなくていい。」
「すみません」
「記憶喪失ですね」
「記憶喪失?それって治るんですか」
「さぁ…本人次第ですね」
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