第5章 伊野尾ちゃん研究所

貴)これは何で作ろうと思ったの？


愛羽ﾁｬﾝ)お母さんがコーヒーのお店で買った紙コップを貰ってそれを転がしてみたら弧を描いたから“これはいけるな”と思って作りました


【発明の元になったのは紙コップを転がすと円を描くこの動き】


【発明の活動をまとめた研究ノートを見せてもらうと…？】


愛羽ﾁｬﾝ)こんな感じで…


伊野尾)すごい！


貴)すごい…wすごいちゃんと書いてるwおばさん泣いちゃいそう


伊野尾)おじさんも泣いちゃいそう…


愛羽ﾁｬﾝ)おばさんとおじさんじゃないと思う


貴)おばさん達じゃない？


伊野尾、貴)ありがとね


伊野尾)見せてもらっていい？


愛羽ﾁｬﾝ)はい、どうぞ


伊野尾)これ自分で書いたんだ？


愛羽ﾁｬﾝ)はい


【研究ノートの1ページ目には「今日、気がついたことから発明に至った。この発明の名称を針がないのに円弧を描ける『無針弧ンパス』とした。｣と書かれています】


【スケッチもしっかりと書かれていますし“軌跡”のような普通の小学2年生では学ばないような漢字も使われています】


貴)何でその考えに至ったのかっていうどういう風にテーマに至ったのかっていうきちんと背景も書いてあってそれに対して目的,概要,準備,手順…


伊野尾)これww大学の卒業論文の書き方と一緒だよ。理系の。

貴)すごいよ！これ、公式とか見てくださいよ。ちゃんと、この…R=r2-r2/r1とか…

愛羽ﾁｬﾝ)あ、r2とかr1っていうのはr2は大輪の半径でr1っていうのが小輪の半径で車輪間隔dっていう…あ、これがdで、車輪間隔とかが書いてあるんです。色々代入して表にまとめるのがすごい大変なんです

伊野尾)えー…。凄すぎてちょっと言葉が出ません