第15章 その後
*麦わらの一味*
ルーシェ探しを終えて帰ってきた一味は、
みんなダイニングに集まって夕食にしていた。
サ「…みんな、話がある」
ル「なんだァ?」
サ「実はさっき、ルーシェちゃんに会ってきた」
ナ「サンジくん、それホント?!」
チョ「ルーシェはどこだ?!」
サ「ルーシェちゃんは、いない。カジキの船に乗ってこの島を出ていった」
サンジのその一言でみんな顔が青くなる。
ウ「あの野郎、またルーシェを」
サ「違う。あれは、ルーシェちゃんの意思だった。操られている感じはなかったんだ」
ゾ「それで、テメェはそのまま行かせたのか」
サ「…止めたさ。が、守りたいものあるって言われてな……無理に連れていくことはできなかった」
サ(いや、止めようとはしてたんだ。無理にでも連れて帰ろうとだってしたんだ。けど、振り返ったとき…あの笑顔を向けられて俺は動けなくなった。まるで、なにかの催眠術にかかったかのようにな)
暗かった空気が、さらに暗くなる。