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小さな海賊

第3章 結婚パーティー



カ「わかればいいんだよ、メニア!この猫ちゃん共を牢屋にぶち込んどけ!あとで、たっぷりかわいがってやる」

メ「かしこまりました」

「な、ナミさん!!ロビンさん!!」

2人に声をかけても、
気を失っているようで返事はなかった。

私は無力の人間だ。
何も出来ない…人の足を引っ張ることしかできない。

私のせいでまた、人を傷つけてしまった。

「二人とも…ごめんなさい…」

カ「変な真似すんなよ」

しないよ。
っていうか、できない…

ナミさん、ロビンさん…無事でいてください。

サ「お嬢さん、お困りですか?」

「?! さ、サンジさんっ」

ベランダから、現れたのはサンジさん。

サ「…仕方ない、ここから連れ出しましょう」

「む、無理ですよっ。私…鎖で繋がれているんです……それに、今私がいなくなれば…ナミさんとロビンさんになにがあるか…私より先に、ふたりを助けてください…」

サ「ナミさんと、ロビンちゃんが?!…わかった。あの2人を助けたらすぐ君を助けに来るから」

「えへへっ、ありがとうございます。必ず…あのふたりを助けてください」

サンジさんは、私のおでこにキスをすると部屋から出ていった。

「…無事でいてください」

それから、しばらくして…
その時間が来た。

メ「時間ですよ、ルーシェ様」

「…はい」

────────────────

カ「今日から、子猫ちゃんは俺の嫁だ!ダハハハハ」

悪そうな人たちが沢山いるところで、
カジキは、そういう。
悪そうな人たちは、おめでとうございます!とか…
カジキ様最高!とかいってる。

なにが、最高なの…最悪の間違いでしょ?

メ「では、まず…指輪の交換を」

カ「子猫ちゃん、指を出して」

「……」

私は、拳を強く握る。
絶対指輪を入れるもんですか…っ!

カ「あの、猫ちゃん二人…どーなってもいいのかぁ?」

「?! ダメ!あの2人には手を出さないで!」

…もう、手を出すしかない。
私は、左手を差し出した。

カ「いい子だ。子猫ちゃぁん」

私の左手の薬指には、キラリと悪い光を放つブラックダイヤの指輪がはめられた。

屈辱的…。

私は、綺麗な透明のダイヤモンドをはめるって決めてたのに…。

メ「では、花嫁様もカジキ様の指に」

…この指輪をはめれば、すべてが終わる。
私はこの人の…
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