第14章 終章
「リヴァイ」
「……なんだ」
「沢山嘘ついたり、隠し事したり…待たせてごめんね」
「…あぁ、長かったな」
「……申し訳ない」
「ふっ、冗談だ」
リヴァイの表情はとても穏やかで
「また、死にたいなどと言ったら監禁するからな」
「………冗談?」
「さあな」
表情筋は動かないため、本気なのか冗談なのか…
「……リヴァイの冗談は冗談に聞こえない」
「なら、本気と捉えても構わないが」
「……怖いな」
ふふっと笑うノアを見るリヴァイの瞳はとても優しく、愛おしいものを見ている目だ
そんな穏やかな時間を過ごしていると、コンコンと控えめに扉がノックされた
「……時間だな」
「……えぇ」
これまで、沢山の出来事があって
それは必ずしも良いことばかりではなかった
それでも、調査兵団で培ったものに悔いることはない