第6章 あり得ない!
「次、相葉さんお願いしまーす!」
「はいぃっ!!」
呼ばれた。このタイミングで。
ヘアメイクに。
花ちゃんの、待つ部屋に…!
あ、今日何か混んでるとかで、いつもと違う部屋なんだよね。しかも狭いから一人ずつ交代。つまりマンツーマン。いや、二人っきり…。
「ま、頑張ってらっしゃい」
翔ちゃん
「オトコみせろよ!」
マツジュン…
「修羅場とかやめてよ?やりづらいから」
ニノ~…?
「あ。次俺だから。早く終わらしてね」
リーダー!?
も~~~~!
「行ってきますっ!!」
頑張って~?とキレイにハモったみんなの声が廊下まで聞こえてきた。
…頑張るよっ!言われなくても!!
でもね
俺、さすがにこんな、仕事中に告ったりなんてしないから!しかもこんな、みんながやいのやいの楽しんでるような状況で…。後で何言われるかわかったもんじゃないわ。
大体みんなもさ、何のせようとしてんの?そんな手にはのらないから。俺だってね、バカじゃないんだから。公私混同しませんから。仕事、しにきてんの。ねっ?俺からかって遊んでないで、みんなも仕事しなさいっての。
て言うか
ないから。なに期待してんだか知らないけど。
ドラマじゃないんだよ?ドラマでも恥ずかしいわ、メンバー見てる前で…とか。キスシーンとかもさ、見られてめっちゃ恥ずかしかったし。見るのも恥ずかしいけど。
何より、今は仕事中だし!
こんな、みんなにオープンなとこで愛の告白なんて…
それはさすがにあり得ないからっ!!