Welcome to our party 2 【気象系BL】
第92章 ヘタレ卒業宣言? by うめ
「なぁ~和也…」
「うん?」
「俺ってやっぱりヘタレなのかなぁ…」
「は?どうしたの急に?」
ゲームをしていた手を止めて和也が俺を見つめる。
「だってよく言われるもん。俺ヘタレ?」
「恋人の俺に言わせる?」
「恋人だからこそ言えるもんじゃない?てか、三回戦した後でよくゲーム出来んね」
俺はうつ伏せで枕に顔を突っ伏しながら和也を見上げた。
「翔ちゃんが体力無いんじゃん。たった3発位で」
「自分のサイズ考えてよ。このデカちん」
「そのデカちんにいつもあひんあひん言わされてるのは何処の誰かな?」
「うっ、うるさい!」
「そういうとこなんじゃない?」
「う…」
和也が口角を上げながらまたゲームに目を落とす。
ちくしょう…。
「よし!決めた!!」
「え?」
決意を決めた俺は勢いよくベッドの上で立ち上がる。
「俺は…ヘタレを卒業する!」
「………」
右手を高らかに天井に突き上げた。
「卒業ね…すっぽんぽんで言う台詞ではないと思うけど」
「おっとぉ!」
慌ててシーツを被る俺を和也は笑いながら見ていた。