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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第88章 ライバルは……俺!? by みきちん


「わかったよ、カズ」

身体を掴まれ、ケージへと戻される。


頑張って……潤!


去っていく大きな背中。


って、おい!

なに見守ってんだよ!


ちゃんと俺の身体に戻って聞きたい!


どうしたら……


「カズ、起きて?」

悩んでいる間にも潤が俺の身体を揺さぶる。

「ぅ…ん」


待て、起きるな!


落ち着け……考えろ。


噛まれて身体が入れ替わったんだから……


俺は開けっ放しの入り口から脱出。

潤の身体を必死によじ登り、
ベッドに辿り着くと自分の手の指を噛んだ。

「いた…っ」

自らが発した苦痛の声。


元に……戻った。



「うわっ、ゴメン!コイツ噛んでる」

「大丈夫」

慌てふためく潤の腕を掴んだ。

「何か……言おうとしてなかった?」


頑張ったんだから……聞かせて?


「俺、カズが……好きだ」


言ってくれるはずの無いと思っていた言葉が
俺の耳にしっかりと届いた。

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