Welcome to our party 2 【気象系BL】
第67章 さよならのソナタ by ガーベラ❤
翔くんは家に来るようになった。
俺と智の関係をダメにした張本人の彼は、ビックリするほどのイケメンで、無駄に爽やかな笑顔で、両親の評価もすこぶる良かった。
だけど。
親がいないときは、俺が隣に居るのに、平気で智を抱いた。
智も智で、遠慮なしの高い声で喘ぎ捲りやがって///
俺はヘッドホンから聞こえてくる大音量の音楽で、二人のセックスの気配を消した。
それは、俺にとって地獄の時間だった。
だったら、外に出てしまえばいいのに、それをしなかった。
隣の部屋で智が今、あいつに抱かれているんだ...
その現実が、なぜだか、俺をその場所に張りつけて離さなかった。
そんな生活が1年近く続いた。
そのまま、そんな日々が続くしかないんだろうって思っていたある日。
誰もが予想しえない現実が、俺達に降りかかってきた。