Welcome to our party 2 【気象系BL】
第45章 道。 by チャコ
「智くんっ」
玄関をあけると、
ニコニコ笑った翔くんが立っていた。
「翔くん!?…どーして!?」
「へへ、来ちゃった…ダメだった?」
「ううんっ、そんなわけないだろっ…あがって」
「ん、お邪魔しまーす」
僕が一人暮らしを始めたばかりの部屋に
翔くんが初めて来てくれた。
「まだ…なんもないよ?」
「うん、いいよ…見ておきたかったんだ…智くんの部屋…」
「そっか…」
翔くんがいつもみたいに後ろから、抱きしめてくれる。
背中に、あたたかさを感じた。
「んっ…あ…翔っ…」
「可愛い、智…」
「翔っ…翔…ね、ぎゅって…して…」
「うん…」
「っ…はぁっ…お願い…もっと…」
翔くんは、優しく僕を抱いてくれた
もっと、強く…
痛いくらいに抱きしめてほしかったのに…
彼の腕は、とてもとても、優しかった