Welcome to our party 2 【気象系BL】
第3章 妄執 by millie
「じゅ…ん…せん…せ…なん…で…」
沈んでいく意識…。
掠れた声…。
不意に体を揺すられ浮上する意識。
「翔、翔!大丈夫?」
「先…生?」
「どうしたの?寝ぼけてるの?」
「好き!好きなんだ!潤!」
「俺も好きだよ、翔…」
抱きついた俺に先生の唇が落ちてきて…。
「……へ?……お…れ…」
「おはよう…目、醒めた?そろそろメイク行かないと間に合わないよ?」
俺の頬に軽くキスした潤がイタズラっぽい目で俺を見る。
「どんな夢、みたの?まさかこれに引きずられた?」
潤の手にあるのは映画の脚本。
そうだ…それでか…。
「夢の内容は終わったらベッドで聞くから…覚悟しといてね?」
ディープキスを一つ落とすと行ってしまう。
あれはきっと半分、正夢…。
愛してるよ…だから渡さない。
たとえ…相手が女だって…。
あいつは…俺のもの…。
《END》