第3章 子どもはなんでも知っている・・・・・
「んん.....」
あたたかい春の日差し
ぬくぬくと気持ちのいいふとん
起きるにはもったいなくて再び目をとじる
が、
どたどたどたどたっ!!!!
うちの怪獣がそれを許してくれるはずも無く、
どすーーーーん!!!!
「お父しゃん!!!」
かわいい息子はこともあろうに
俺の鳩尾めがけて跳び蹴りなんてかまそうとしやがる
「おう、リクオ。おはよう」
「はよー!!」
やけに機嫌がいいリクオは
俺のふとんの上で元気に飛び跳ねる
『リクオ、お父様といい子にしてるのよ?』
廊下から俺の愛する嫁刹那が顔を出す
そぉいや今日は雪女と買い物に行くとか言ってたな
『じゃぁ、あなた、行ってくるわね』
笑顔で手を振る刹那に手を振り替えして
いまだ跳ねたりしている息子に聞いてみる
「リクオ、何かいきてぇとことかねえのか?」
どんな子どもらしい答えが返ってくるのか
と期待していると....
「吉原~♪」
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「はあ!?」