藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第6章 ♡Story53♡ ふたりの距離
百合side
_昼休み
「ねぇ、やっぱりダメ?」
「ダメです。」
「だよね(涙)」
「じゃあ九条君が先に行ってるので行きますね?
美香ちゃん、今日はお昼ごめんね(苦笑)」
「いいよいいよ!じゃあまた後で!」
「うん!」
百合はお弁当を持って屋上に向かった。
_屋上
「......あ、九条君!」
「こっち......」
和真は屋上の端にいた。百合は急いで和真の元に向かった。
「あまり人目付かないところだね。」
「お前あくまで芸能人だしな。
それにこれ......」
「へ?」
和真はスマホを取り出し画面を百合に見せた。
「っ!?」
「亮介から、さっき届いた。
昨日のやつ、Twitterにあげられてたみたいだな......」
「っ嘘......」
「ほんと、お前といるといろいろ巻き込まれる。」
「っごめん、なさい......」
「別に、俺にも責任はあったし。
いちいち気にしていられねぇだろ。」
「うん、そうだね......ところで、話って何?
お弁当食べながら話そ!」
「......あぁ。」
「九条君は今日コンビニ?」
「あぁ。」
「まさか毎日コンビニ!?」
「そんなとこ、どうせバイトしてるし......」
「っコンビニだけじゃ栄養バランスダメだよ!
お母さんに作ってもらわないの?」
「断ってる。」
「断っちゃだめでしょぉ(汗)
だったら自分でもつくろうよ!」
「料理なんてわっかんねぇし......」
「じゃあ私が教えようか?」
「っ別にいい!
何食べようが俺の自由だろ。」
「でも毎日お昼がコンビニっていうのはダメだよ!
お母さんに作ってもらったほうがいいんじゃない?作ってくれるって言うなら尚更だよ!
なんで断っちゃうかなぁ......」
「......そんなにダメか?」
「ダメだよ!
あと、自分でも作れるようにならなきゃ!」
「......。」
「......私が教える?
例えば、この弁当とか!凄く簡単だよ!」
「......。」