第24章 ♡FinalStory♡　消えないキズナ

＿ゆり、ママのこと好き？



『しゅき』



＿パパのこと、好き？



『しゅき』



＿おじいちゃんとおばあちゃんたちのこと、好き？



『しゅき』



＿おじさんたちのことも、好き？



『……しゅき』



＿今の間は何かなー(笑)



『しゅきなの。』



＿よしよし、じゃあ獅依留くんたちも好き？



『しゅき』



＿みんなのこと、好き？



『しゅきっ』



＿みんな、ゆりを大切にしてくれる？



『ん』



＿なら大丈夫だよ？



『……？』



＿ママがいなくても、ゆりはひとりじゃないのよ？
だから、寂しくなんてないんだよ？



『でもままいない。ままいないのや。』



＿うん、ママはいないね。でもさっきも言ったよ？
ちゃんとゆりの中にいるってね。



『やあ！』



＿わがまま言わないの。



『やあやあ！』



＿ゆり？



『やあっ！！』



＿パパのこと、好き？



『しゅき』



＿パパの悲しむとこ、みたい？



『やあ』



＿じゃあ、もう泣かないで？
パパ困っちゃうよ？



『……。』



＿ゆり、ママはさっき言ったね。
ママはいつも傍にいる、見守っている、どこにいても。



『……。』



＿それに、今つけているでしょ？キラキラの。



『きらきら、ままの、ままとぱぱのこれしゅき。
でもこれままの、ままのなの。』



＿それは、もうゆりにあげたのよ？



『ゆりの？』



＿そう。それはママの形見。ママみたいなものだよ？



『まま、ここにいるの？』



＿そう、そこに英語で文字が入っているんだけど



『よめないの。』



＿ゆりはまだ赤ちゃんだもん(笑)
でも、その英語の意味……大きくなったら自分で調べてみなさい。



『……。』



＿そのネックレスは、ゆりのお守り。
ママはいつも見守っている……わかった？



『わかったの。』



＿よし、それじゃあもう大丈夫ね？



『やあ！ままとおなはし！』



＿ママは、また遊びに来るよ？
だから、ちょっとだけお別れ。今度は、夢の中でね。



『あえるの？』



＿うん、ママが会いにいくよ。