第15章 ♡Story６２♡　誕生日会

こうしてファッションショーは進み、



最後はモデル達によるウェディングドレスのショーとなった。



『今日会場を盛り上げてくれたA.N.JELLも登場します！
最後までお楽しみください！』




ちなみにA.N.JELLもスペシャルゲストとして登場し



現在公開中である映画の主題歌を熱唱した。





最初に登場したのはシオンと勇気、



この二人はモデルーキー以来の共演である。



ポップなタキシードを着る勇気に対し、



シオンは大人っぽいマーメイドドレスに身を包んでいた。



ふたりは手を組みながらランウェイを歩いた。



そのあとも続々と登場し、YuKiNoも登場。



YuKiNoもシオンと同様モデルーキーで共演した美男と登場した。



YuKiNoのウェディングドレスはシオンとは全く正反対のミニドレスに身を包んでいる。



廉や裕太、颯太と陽向も登場した。



そしてラストは映画の宣伝も踏まえて百合と柊がステージに登場。



またもや会場は歓声で包まれる。







「百合ちゃんのドレス、綺麗ね……(微笑)」



「だな……さぁて、ふたりの結婚式の時はどんなドレスなんだろうねぇ(笑)」



「あなた……」



「だからなんで毎回そんな目で見るんだよー！(泣)」



「「……(汗)」」





百合はいたってシンプルなウェディングドレスを身にまとっているが、



ドレスには小さな宝石が散りばめられておりメイクも大人っぽく仕上がっている。



百合と柊は腕を組みながら歩いていく。





「きゃあぁぁ柊ぅぅぅ！こっち向いてぇぇ！」



「百合ちゃん素敵ぃぃぃ！」





「……なんか、あの二人見てると
ちょっと藤ヶ谷先生と百合ちゃんが歩いてるみたいっすね！」



「っ北山先生！」



「照れてる照れてる(笑)」








「相変わらず百合ちゃんの歓声はすごいね。」



「いえいえ、みんな柊さんに夢中なんですよ(笑)」



「そうかな……」＿ひょいっ



「きゃっ！」



柊は突然百合をお姫様抱っこした。



突然の出来事に驚いた百合は思わず柊の首元に腕を回した。