第30章 ⭐智くんの悩みと翔くんの企み?
O「ねぇ、翔君?」
S「智君、どうしたの? 目の下、凄いクマだよ?」
O「最近眠れないの…」
S「悩み事でもあるの?」
O「そうだなぁ…」
S「俺で良ければ聞くよ?」
O「あのね、オイラね?」
S「うんうん…」
O「好きな人がいるの」
S「(智君に好きな人が…?)うん、で…?」
O「でもその人ね、もうすぐ遠くに行っちゃうの…」
S「(しめしめ…)そっかぁ…寂しいね…」
O「うん。暫く会えなくなるの…」
S「(チャンス到来か?)暫く、ってどれくらい?」
O「うーん、オイラよく分かんないけど、多分オリンピック期間中くらい?」
S「(好きな人って、アスリートなのか?)そうなんだね?」
O「オイラ本当は行って欲しくないけど、仕事だこら仕方ないし…。笑顔で送り出して上げたいけど…」
S「(そんなことしなくていいよ?)そうだね。相手の人のこと考えたら、そうして上げるのが一番かもね…」
O「そっかぁ…そうだよね。オイラそうするよ。ありがと、翔君」
S「いえいえ、どういたしまして」
O「翔君…」
S「(なんだ…まだなにかあるのか?)なぁに?」
O「気を付けて行って来てね? オイラ、ずっと待ってるから…翔君の帰り」
S「えっ? 智君…?」
O「オイラのとこに絶対帰って来てね?」
S「うん。絶対帰ってくるよ…。だから、ちょっとだけ待っててね?」
O「うん。オイラいい子にしてるよ」
終わり