第170章 ほわいとでぃ♡
智の心さま♡
O「あっ、いっけね」
S「ど、どうしたの?」
O「オイラ、ちょっと出かけてくる」
S「こんな時間に? 明日にしたら?」
O「明日じゃ意味ないんだって。だから行って来る!」
S「う、うん。気を付けて…」
O「おう!」
S「遅いなぁ、どこまで行ったんだろ…」
O「ただいま~。う~、寒い」
S「おかえり。随分時間かかったんだね?」
O「まぁね、あちこち回ったから」
S「そうなの? だったら言ってくれれば車出したのに…」
O「そりゃそうなんだけどさ…」
S「先お風呂入ったら? 暖まるよ?」
O「うん、そうする…って言いたいとこだけど、その前にコレ…」
S「えっ、なに? 俺に?」
O「チョコのお礼のチョコだ」
S「嘘…。そんなの期待してなかったのに…」
O「酷っで~の…。オイラだってホワイトデーくらい知っとるわぃ」
S「そ、そうじゃなくてさ…」
O「な、なんだよ…」
S「俺のために智君が、って思ったらさ、なんか嬉しくって…」
O「ば、ばっきゃろ~、んな大袈裟なもんじゃねぇから…。それにさ、んなモン、どこにでも売ってるし…」
S「ふふ、値段じゃないよ? ほら、こうやって二つに割ってさ、キミとオレとで分け合って食べるの、なんか良くない?」
O「ま、まぁな…」
S「でも、なんて言っても、智君のその気持ちが、俺は一番嬉しいよ」
おわり♡