第160章 赤に染まれ! コメントありがとうございます♪
S「俺の心の中にね、深い深い…どこまで行っても抜け出せない、深い闇があるんだ」
O「…………………」
S「藻掻けば藻掻く程、どんどん深くなって行って…。俺はその“渦”の中で、必死に救いを求めてるんだ」
O「翔くん…」
S「でもね、救われることなんて、きっとないんだ」
O「オイラじゃダメなの? オイラじゃ、翔くんをその“渦”から、救い出すことは出来ないの?」
S「智くん…?」
O「オイラ、翔くんを救いたい。ううん、オイラが翔くんを救ってあげる」
S「無理だよ。そんなこと出来っこない」
O「そんなこと、やってみなきゃ分かんないじゃん…」
S「仮に…仮に、出来たとしても、また同じことを繰り返すんだ。それくらい、俺の闇は無限に広がっているんだよ?」
O「だったら…翔くんを闇から救い出せないなら、オイラも一緒に闇に落ちる」
S「えっ? でも、そんなことしたら、智くんが…」
O「オイラは構わないよ? だって翔くんと一緒なんだもん。怖くなんかない」
S「二度と抜け出せなくなるかもしれないんだよ? それでもいいの?」
O「うん。翔くんがいれば大丈夫」
S「あぁ…智くん…嬉しいよ…」
O「オイラ達は、どこまでも一緒だ」
S「…たとえ無限に続く闇に飲み込まれたとしても…ずっと…」
おわり♥