第115章 迎えに来て？

｢あ〜あ、降って来ちゃったよ…

傘、持って来りゃ良かったな…

そうだ！

迎えに…って、嫌がるよね？

ゲームやりたいって言ってたし。

それにさ、きっとブツブツ言うよね？

だってカズは傘持ってけって言ってたもん。

カズの言う事聞かなかったのオレだもんな…

あ〜、どうするよ？

でも、一応LINE入れてみる？

いや〜、でもなぁ…

はぁ…

仕方ない、濡れて帰るか…

あっ、でも濡れで帰ったらまた…

とりあえずLINEだけ入れとくか…｣



｢えっ？｣

『どこにいんの？』

｢ウソ…｣

『迎えに行くから、どこ？』

｢えっ…えっと…駅前の…と…｣

『了解。すぐ行くからそこ動くなよ？』

｢はい、と…｣



『着いた』

(えっ、ちょっと早くない？)

『早く来い』

(ハイハイ…)



A｢お待たせ｣

N｢“お待たせ”じゃないよ。 遅いんだよ｣

A｢ごめん…ってか、どうして？｣

N｢傘、持ってかなかったでしょ？ だから…｣

A｢マジで？ 超嬉しいんだけど♪｣

N｢無邪気に喜んでんじゃないよ。さ、とっとと家帰りますよ？｣

A｢は、はい…｣

N｢ゲームの続きしたいから｣

A｢うん。ありがと♪ (*´³`*) ㄘゅ💕｣

N｢ば、バカか？ こんなトコで…恥ずかしい…(๑////๑)｣

A｢えへへ(*^^*)｣

N｢もう絶対迎えになんて来てやんないから…｣

A｢うん、いいよ？｣

(だってカズ、超天の邪鬼だからさ♪)

A｢また雨降んないかなぁ…｣

(そしたらさ、また…(o´艸`))



おわり