第95章 記念日…

A｢ねぇ、なんか忘れてない？｣

N｢忘れ物は…ない筈だけど？｣

A｢だから、そうじゃなくてさ…｣

N｢はあ？ 意味分かんないこと言ってんじゃないよ…。｣

A｢意味わかんなくないよ？ だって…｣

N｢ほら、ふざけてないで、帰るよ？｣

A｢今日さ、何の日か忘れたの？｣

N｢“体育の日”だろ？ それがとうか…｣

A｢今日さ…オレ達が…｣

N｢あっ…、付き合い出した日…だっけ？｣

A｢そう…今日、ってかもう日付け変わっちゃってるけどさ…｣

N｢…ごめん…俺…｣

A｢ううん…いいんだ。覚えててくれただけで嬉しいよ｣

N｢でも、俺…、半分忘れてたよ？｣

A｢それでも、こうして記念日を一緒に過ごせただけで、幸せだよ…｣

N｢…まーくん…｣

A｢さ、帰ろ？ 明日も…ってか、もう今日だけどさ、早いし…｣

N｢俺、なんもあげらんないけど…受け取って？｣

A｢え？ あっ…うそ、めっちゃ嬉しい…｣

N｢今はキスだけな？ 家帰ったらさ、その…｣

A｢うん、楽しみにしてる｣

N｢相葉さん…、あのさ…｣

A｢なに、改まって…｣

N｢こんな俺だけど、これからもよろしく…｣

A｢ふふ、こちらこそよろしくね、和｣

N｢えっ、ちょ、ちょっと、ココでは…｣

A｢だって、家まで我慢出来ないもん｣

N｢だ、だからって…。あ〜、もうっ！ さっきの撤回！ 相葉さんなんて…｣

A｢俺なんて？ なに？｣

N｢ずっと一緒にいてやるよ♥｣


おわり