第71章 好き嫌いはいけません
S「ニノ~、たまには飯でも一緒に行かね?」
N「いいですけど、何食わせてくれるんですか?」
S「う~ん、イタリアンとかどうかな?」
N「イタリアン、ですか…」
S「えっ、ダメかな?」
N「いえ、別にダメって訳じゃないんですけどね? ただあんまり得意ではないかな、と…」
S「そうなの?」
N「ピザやパスタぐらいは何とかいけるんですけどね、トマトがね…」
S「トマト? でも”しやがれ”で智君と対決してたよね?」
N「あぁ、あれ? もう地獄ですよ、地獄」
S「そうだったんだ? でもさ、スイーツもあるしさ、糖分は隙だろ?」
N「そりゃ、まあ…」
S「だったら決まり。ほら、行くぞ」
N「分かりましたよ。あっ、でもその前に確認しておきたいことが…」
S「なに?」
N「勿論、翔さんの奢りなんですよね?」
S「は? 俺?」
N「そうですよ? だって誘ってきたの翔さんでしょ? だったらお代は翔さんが払ってくれないと」
S「ごめん、ニノ…。この話はなかったことにしてくれる?」
N「今更なんですか?」
S「俺、別の人誘うことにするわ。じゃ、そうゆうことだから…」
N「えっ、ちょっと、そうゆうことって、どんなことだよ?」
S「ほんと、悪ぃ。…あっ、智君今日これから暇?」
N「チッ…。翔さんのケチ。お礼はたっぷり身体で返して上げようと思ってたのに…」
終わり