第55章 ⭐分からずやの末っ子
M「智、 起きて?」
O「ん? もう朝?」
M「俺、もうそろそろ行かないと…」
O「…帰っちゃうの?」
M「今日早いんだ、だから…」
O「…うん、分かってる」
M「ごめんな?」
O「ううん、仕事なんでしょ?」
M「うん」
O「オイラ我が儘言ったりしないもん…」
M「だったら…手、離して?」
O「…やだ…」
M「智…?」
O「ごめん…オイラ我が儘だよね?」
M「………」
O「なんかね? 寂しくなっちゃったの…、急に…」
M「俺がいるよ?」
O「うん、分かってる。でも…」
M「分かった。もう少しだけね?」
O「いいの?」
M「いいのも何も、そんな可愛い顔されたらさ…」
O「えっ…? あっ…」
M「おいで?」
O「ううん…オイラ、我慢する…」
M「いいから、早く?」
O「…いい、の?」
M「俺がいい、って言ってんの。早く来ねえと…」
O「…???」