第52章 嵐じゃなくて台風?
S「大変! 台風が来るんだって!」
O「そうみたいだね?」
S「またそんな呑気なこと言って…」
O「だって慌てたって仕方ないでしょ?」
S「そ、そりゃそうだけど、備えってのをしなきゃ」
O「台風さんお出迎えする準備?」
S「ま、まあ、ある意味そうなんだけどさ…」
O「で、なにをすればいいの?」
S「まずは、食料の買い出しでしょ? 後は避難グッズの準備とか?」
O「ねぇ、それって今からしても手遅れなんじゃないの?」
S「うっ…。で、でも、しないよりはしといた方がいいでしょ? で、後は…」
O「まだあんの?」
S「ほら、窓ガラスに木の板打ち付けとかないと」
O「ねぇ、それっていつの時代の話? それにさ、それするために外出て怪我でもしたら、それこそ元も子もないんじゃないの?」
S「いや、でも…」
O「あのね? 台風さんが来る時は、なるべくお家で大人しくしといた方がいいんだよ?」
S「………………」
O「無理してお外出て、翔君帰って来なかったらオイラ…」
S「智君…」
O「だからさ、お家にいて? オイラの側にいて? ね、お願い?」
S「分かったよ、智君…」
O「台風さんが早く通り過ぎることだけ祈ろ?」
S「そうだね、一緒に祈ろうか?」
おわり